汚名
ヒッチコック作品で、なぜか後回しになって未見だった作品。
「父親がナチスのスパイであったとして、世間から非難されていたアリシア・ハバーマンに、FBIエージェントのT・R・デヴリンが近づく。デヴリンはアリシアに、第二次世界大戦後に南米に逃げたナチ党のグループを見つけるための助力を求めた」というストーリー。
いきさつがあまり詳しく描かれてなく、突然ベタベタしだすくだりはなんかおかしくて、一体これからどうなるものか?と首をかしげながら見始めたのだが…そう思ったのもつかの間、
さすがヒッチコック!サスペンスの巨匠なだけだ。途中からはハラハラ、ドキドキの連続だった。
ワインセラーのシーンではおもわず、「あぁっ!」と声まであげる始末。映画を見て、なかなかそこまで感情移入することもないし、ハラハラするなんて映画を見て近頃なかったことなのに。音楽の使い方も臨場感を盛り上げる。
1946年の作品だが、ヒッチコックの演出には古さはない。
主演の二人は好みの俳優ではないけれど、なんと品格のある二人なことか。これぞ映画スター!惚れ惚れするようなお似合いの二人で適役だった。