#アナザーラウンド
トマス・ヴィンターベア監督、デンマーク映画
2021年日本公開。
これは多分今年のマイベスト1になる予感。
特に期待もなく、下調べもせずに観に行った
のだけど、デンマークの風土とか学校の雰囲気からして心を掴まれ、主演のマッツ・ミケルセン
の魅力に途中から釘付けに。
同じ高校の友達同士の中高年教師男性4人が
誕生日の食事会で泥酔したことをきっかけに
アルコールが入った時のテンションの高さを
利用して、実験と称して日常の中で酒を摂取し、生活や授業を活性化していく。
観ながら「あかん、あかん〜」と、何回つっこんだろうか?
日本では飲酒して教師が授業を行うなんて、まずありえないこと。それをやっちゃうのが、
北欧の緩いところというか、いやはや驚いた。
主要人物4名は50代で自分と同年代。なんとなく
先が見えてきて、体も衰え、気力も低下。
かつての自分はどこに行ったのか?と、寂しかったり、絶望したりしてる時に、飲酒することによって以前の気力、体力を取り戻せることが出来たなら?飲んじゃうかもしれないし、飲む人を非難できないかもしれない。そんな非常識な思いにさせてくれる上手い演出で、すごく惹きつけられてしまった。
夫婦の会話もリアルで嘘がない感じで、やはり監督の演出のうまさに感嘆する。
マッツ・ミケルセンの中年の色気のすごいこと!久しぶりにいい男見たわ!という感じだった。1965年生まれ、私と同じ年の生まれで
何か親しみを感じてしまう。北欧の男性は背が高くて綺麗な印象があったが、その印象のままの俳優で素敵だった。ラストに彼が踊るところのカッコ良さにはシビれた。
本当に良い作品だった❤️