イタリア式離婚協奏曲
1961年、ピエトロ・ジェルミ監督作品。「鉄道員」の監督らしい。DVDにて観賞。久しぶりのモノクロで新鮮に感じた。マルチェロ・マストロヤンニが37歳くらいの時、メチャメチャ売れていた頃の作品で、ノリにノッて演じてるのが画面から伝わってくる。初めの方はコメディなのか?という演出がわりとでてくるのだが、そういうのはイタリアのお国柄でお愛嬌だったのか、後半はシリアスな展開で「えっ?離婚するためにここまでする?」ということをマルチェロが企てる。しかし、調べてみたらイタリアはこの当時、離婚が法律上禁止されていたので、
男性の名誉を守りながら離婚する、ということが大変だったようなのだ。
映画の中で、フェリー二の「甘い生活」が公開されて、市民が映画館に椅子を入れても、入れても足りないくらい押し寄せる、というシーンがあったのだが、やはりフェリーニはイタリアではすごい監督だったのだなぁ、と思う。
有名なトレビの泉のシーンが使われていが、すごく夢のある、素晴らしく美しい名シーンだな
と、見惚れてしまった。監督同士、仲が良かったんだろうか?
話が逸れたが、離婚が禁止の法律のわりには、
不貞、不倫も映画中にはばんばん出てきて、なんだかんだ言ってもらAmoreアモーレすべての国なんだよなー、と思う。
マルチェロも妻役の女優も、不貞相手の俳優なども、色気がムンムンしている。イタリアらしく、みんな適当にいいかげんで面白かった。
マルチェロ・マストロヤンニ、やっぱり大好きだなぁ。