fiorentinax's ブログ

自宅で作った料理や、見た映画の感想、旅行の思い出を記録に残そうと始めたブログ

逃げるは恥だが役に立つ

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CSの一気見で鑑賞。星野源の才能に以前から興味があって、近ごろではファンとも言えるかも。新垣結衣は今回わりと良かった。コテーっとした女優ではこの作品と星野源と合わなかっただろうし、色気のない、ちょっとポップで可愛らしい彼女に合っていた。二人の自宅でのやりとりは、半分くらいバストアップの顔がアップのアングルで交互に話すという、まるで小津安二郎監督の会話のシーンみたいで面白かった。すべてのシーンや会話が淡白で、途中妄想がらみのコメディっぽいシーンが入ったり、退屈させず、バランスがよいドラマで、とても楽しめた。

 

偽装結婚した二人が、お互いに惹かれ合って、というありふれたストーリー。

星野源は、くそ真面目で女性経験がなく、という「箱入り息子の恋」とそっくりなキャラだったが、彼のために書かれた脚本か?と思うくらい、この手の役が星野源には似合う。顔がなにしろ地味だからなー。星野源以外に主役は考えられず、彼だからこそ、このドラマがヒットしたのだと思う。ポップで、キッチュなのになぜか昭和感がただよう希有な俳優さんだ。

 

脇役の古田新太と、藤井隆がまた作風に合っていて可愛らしい感じがして良かった。古田さんはゲイの役で、ボーダーシャツにチノパンみたいなおフランスなファッションで出ておられるが、そんな古田さんも新鮮で面白かった。藤井さんは昔、吉本からポップな歌も出していて、そのころからセンスがすごく好きな芸人さんだ。NHKの「おげんさんといっしょ」という

星野さんが中心の大好きなバラエティ番組がたまにあるが、そこでの藤井さんの役割も光っている。