ドクター・スリープ
映画 2019年に映画化された(en:Doctor Sleep(2019 film))。 1977年に発表された原作小説「シャイニング」の続編であると同時に、1980年に実写化されたスタンリー・キューブリック監督の映画版『シャイニング』等の要素も取り入れている。←ウィキペディアより
大学時代の映画研究部の友人が教えてくれて、
久しぶりにツタヤでDVDを借りてきた。「あの子供が大人になったのがユアン・マクレガーやで。」
と聞いたら、見ずにはいられない。
キューブリックは自分の好きなベスト3に入る監督。「シャイニング」は3回くらい見てるが、映像の面白さやジャック・ニコルソンの怪演、ホテルの内装の美術が素晴らしくて頭にこびりついて、ストーリーの不可解さについて深く考えたことはなかった。しかしこの「ドクター・スリープ」を見て、なるほどね、と納得した。さすがスティーブン・キングの小説なだけある。伏線が効いていて、途中からどんどん話に引き込まれた。ラストも「えっ?なに、なに?」という余韻を残す終わりかたで面白かった。
例のホテルも出てきて、ちょっとしたファンへのサービスのようなシーンもあり、懐かしさが込み上げた。「シャイニング」は公開時ではなく、キューブリックが好きになって大学時代にビデオで借りてきて見た作品だ。
あの頃、映画研究会の仲間と色々語り合った
映画の一本で、ジャック・ニコルソンといえば、私には絶対「シャイニング」!歳を重ねられてからは、大人の恋愛映画なんかも演じられているが、シャイニングの時のものすごく怖い顔でオノを持って嫁と息子を追いかける彼の姿がわたしの頭にはチラつき、なんだかちょっと笑えてしまうのだ。彼はすごい俳優だと思うし、キューブリックの演出がそんなニコルソンの怪優ぶりを生かし切っている。
キューブリックの本を読むと、美術や演出にはまったく妥協を許さなかったらしい。
今回、ユアン・マクレガーは心を病んだ暗い役をうまく演じていた。「トレイン・スポッティング」や「普通じゃない」の頃から見たら、すっかり落ち着いた。
でも若い頃からちょっと影があるので、そこが彼の魅力のように思う。明るく、健康的な俳優では今回の大役は果たせなかったと思う。