ジャッキー・ブラウン
タランティーノ監督。久しぶりに見てみたのだけど、やっぱりタランティーノ大好きだわ!と再確認。役者の趣味、音楽の趣味、会話の感じ、全部わたしの好みだ。あんまりヒットしなかったけど、公開されてすぐ見に行って、
「パム・グリアー、カッコいい!」としびれていたのを思い出す。自分が年をとって改めて見ると、この映画ってかなりしゃれた大人の恋愛話でもあるな、と思った。
ロバート・フォスター演じるマックスが、ジャッキーに一目惚れしてるくせに、最後まで自分を押し通さないで控えめなところが、大人の男性という感じで、なんかいい。若者同士だとああはならないよな。
ブリジット・フォンダのアバズレ女っぷりもすごく良い。彼女のファンだったのでタランティーノの映画でも見れて、当時すごく得した気持ちになったんだったな。サミュエルの相棒として、ムショ帰りのさえない男をロバート・デニーロ
が演じているが、この配役もタランティーノのセンスを感じる。「この役にデニーロか?!」
と思ったが、タランティーノの企みにハマってしまったようだ。
俳優のことばかり書いてしまったが、タランティーノが監督になる前、ブラックムービーが好きで、その時彼が一番好きだったパム・グリアーを主役に迎えて撮りたかったという作品なだけあって、サミュエルをはじめ、名だたる俳優がパムをカッコよく見せるために、演技を競ってる感じがした。
エレガントな美人とはまったく違うタイプなのだが、
「あぁ、いい女って、こういう感じなんだろなぁ」と、彼女が出てるシーンすべてでそう思った。特にベレー帽かぶって、あんなカッコいい女優って、あんまり知らないな。
強い感じの女性は私には魅力的だ。