黒い家

森田芳光監督作品。昔、「家族ゲーム」に感動し、森田監督のファンになった私は、彼の新作はいつも劇場に観に行っていた。なぜかこの映画に関しては印象があまり残っておらず、今回お友達が面白かった、と言うので、もう一度見返してみた。

原作がホラー小説らしく、グロテスクな場面があり、あまり好みではなかった。だから主演の大竹しのぶの怪演しかあまり覚えていなかったのかもしれない。

西村雅彦のちょっと目つきの変な、関わりになりたくないような男の役が面白かった。

森田監督は、ユーモラスなところと暗いところ

の両面もっておられるように思う。私は前者の部分が好きだったのだが、だんだん人間の内面の暗い部分をクローズアップして描かれるところが強くなってきて、それはそれで興味深いが、もったいないなぁ、という気もする。勝手な私見だが。