ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
久しぶりに映画館で映画を観た。
タランティーノ新作。約一時間、特に派手なシーンもないままタランティーノの長廻しの会話中心の画面。1960年代のハリウッドが舞台でバート・レイノルズをディカプリオが、そのスタントマン兼付き人をブラッド・ピットが演じていた。この情報を下調べしないまま見てしまったので、タランティーノが大好きな会話のシーンも今ひとつ分からないままで前半が過ぎてしまい残念だった。でも、ハリウッドにあるレイノルズ邸の隣に越してきたのがロマン・ポランスキーとシャロン・テートの夫妻だったり、
撮影所ではブルース・リーが出てきたり、パーティにはスティーブ・マックウィーンが出てきたり、二人とも本家本物のように似た役者で、その辺はちょっと嬉しかった。私よりもう少し世代が前のハリウッド映画好きにはたまらん映画なんだろうなぁ、と思った。タランティーノが彼の趣味でやりたいことを興行収入とかまったく考えず、やってみた映画で彼らしいといえば彼らしい。60年代の象徴?ともいえるヒッピー
のようなカルト集団の恐いもの知らずの若さと不気味さが画面から伝わってきて、そのあたりはやっぱりタランティーノ、演出上手いよな、と思った。
ディカプリオがスターでスタントマンがブラッド・ピット。この配役が逆でもすごく面白いんじゃないかな?とも思った。