fiorentinax's ブログ

自宅で作った料理や、見た映画の感想、旅行の思い出を記録に残そうと始めたブログ

野蛮人のように

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川島透監督。こないだCSでやっていたのを再見。東京キットブラザーズの時から柴田恭兵のファンで、公開当時映画館まで見に行った。

今見ると、恥ずかしいキザなセリフだらけなのだが、女流作家とヤクザの恋、というおかしな

テーマだったので少しくらい浮世離れした2人の会話でもそれほど違和感なかった。

 

キザな男、というのは映画の中の柴田恭兵の代名詞で、普通の男が言うと嫌味で変でも、柴田恭兵が言うとなぜか許せる。あのスマートな身のこなし(ダンスも相当うまい)とルックスがあってこそだとは思うが、何か日本人離れしていて、今回のヤクザもまったく泥臭くなく、好きだった。スキップが似合う人だなぁ、と思う。蛇足だが、今も柴田恭兵は体型を維持していて、おじいさんという感じはまったくない。川島監督の映画は「竜二」、「チ・ン・ピ・ラ」、「ハワイアン・ドリーム」を見ているけど、独自の世界観がある。どんな境遇でも男の夢を捨てないで貫く、それもサラッとカッコよく。今回もそんなものを感じた。

 

薬師丸ひろ子は、この映画の公開当時人気絶頂で次々と角川映画の主役をこなし、

全作そこそこヒットしていた。今の彼女のほうが若い頃より断然良い女優だと思う。しかし若い頃は唯一無二というか、やはり独特で、彼女にしかない雰囲気を持った人だったなぁ、と

今見て改めて思う。表情と話し方がとくに印象的な人だ。