ユージュアル・サスペクツ
1996年、ブライアン・シンガー監督。「X-メン」シリーズを撮ったり、わりと私の好きな
「ジャックと天空の巨人」を撮ったり、多彩な監督だと思っていたが、最近は「ボヘミアン・ラブソティー」を撮っている。こんな作品もそつなくこなせるのだなぁ、と驚いた。
サスペンスというジャンルは、わりと優れた作品があるが、なかでも「ユージュアル・サスペクツ」はかなり面白かった。よく出来た脚本だ。ガイザー・ソゼという組織の黒幕を探す、というのが本筋のストーリーなのだが、出演者が、ガブリエル・バーン、ベニチオ・デル・トロ、色男のスティーヴン・ボールドウィン、ケビン・スペイシー、と
くせ者ばかり。「いったい誰が黒幕?!」という気持ちでずっと見て行って、最後の最後に
わかる。はじめに見たのは映画館だったので、
「え〜っ!」とは言わなかったが、かなり
驚いた。伏線も効いてたなー。
人間て、服装、姿勢、歩き方、話し方、目線、表情、髪型などでかなり印象を変えることができる。その人物本来の姿と真逆のタイプを作り出すことも出来るのだな、という事実を確信した。
くせ者を演じさせたら、ケビン・スペイシーは
ちょっとうるさい。すごくうまい役者さんだ。 変態ぽいけど、そこがまた彼の魅力なのかもしれない。