fiorentinax's ブログ

自宅で作った料理や、見た映画の感想、旅行の思い出を記録に残そうと始めたブログ

カツベン

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2020年元旦。MOVIXで鑑賞。元旦に映画館に行くって、もしかしたら人生初かもしれない。意外とすいてるもんだ。来年も行こうかな。

 

大好きな周防正行監督の新作で、前から興味のある活弁士の話だということで見てみることにした。主演の成田凌もヒロインも全く知らない俳優だったが、二人とも若くてフレッシュだった。

映画に字幕がつくまで、映画館では活弁士がスクリーンの脇で画面を見ながら語りと登場人物のセリフ両方をすべて一人でやる。なんという大変な仕事!同時になんと夢のある素晴らしい仕事!と思った。立派な映画館になるまだ前の○○座みたいな映画小屋で、座布団に客は座り、映写技師が手で回すフィルムを見る。音楽は太鼓、笛、三味線すべて生演奏。なんか贅沢だなぁ。活弁士のいる時代に、こういった環境で映画見てみたかったなぁ、と真剣に思った。

 

周防正行監督のアクのない安心して見れる演出。周防作品では常連の竹中直人渡辺えり

田口浩正徳井優、このかたがたが本当に達者な演技でこの作品を盛り上げていた。井上真央の意地悪な令嬢も意外な配役で面白かった。永瀬正敏も、最近良い感じの役者になってこられた。今回すごく彼が良くて、ちょっと主役を喰ってた感もある。

周防作品は、気取ってないのにいつも品があって、老若男女誰でも楽しめる。暗い内容の映画も過去には撮っておられるが、やはりこういう明るい内容の映画の方が本領発揮されるのかな、と思う。