若林正恭という人
オードリーの若林、なんか暗いところが好きだなぁ、とテレビに出始めた頃に思っていた。読み始めてすぐに、やっぱり思った通りの人だったと思った。人生ちょっと斜めに見ている。自分と似たようなところがあるので共感するところがいっぱいあった。
芸能人の豪邸拝見、みたいな番組で「すごい壺ですね〜!」などと大袈裟なコメントを言いはするものの内心は「別に興味ないし、いらないし」と思っている、とかスタバでアイパッド開きながら、「IQ84」読んでる女がいたら「うわっ」と思うとか、そりゃそうだよな、と思う個所が本当にいっぱい。世間にこの手の人はわりといるのだが、若林はとても客観的で頭がいい。大喜利の番組で出す気の利いたブラックな回答、司会をする時のしゃしゃり出ない感じ、演技してる時のちょっと狂気をはらんだような目、全部若林らしくて良いなぁと思う。今後もイキらない感じの活躍が楽しみだし、彼が書いた他の本も読んでみたい。