#青春群像
フェリーニ作品で、未見でずっと気になっていた。フェリーニの自伝的要素もあるということで、興味をそそる。
5人の青年の話なんだけど、イタリア人らしく、女ったらし、陽気なおどけ者、神経質、家族思い、とキャラはさまざまな同じ街に住む青年が喧嘩したり、助け合ったりして、年月が過ぎていく、という話。
イタリアでは、私の知り合った人は陽気というより意外と神経質な人の方が多かったので、
フェリーニの弟、リカルド・フェリーニが演じる小難しい性格の男の存在がリアルで面白かった。女ったらしの男はお約束ではあるが、はちゃめちゃ過ぎて笑ってしまった。
イタリアは日本と違って、おじいさんたちが街のカフェに集まって、昼から夕方までずーっと話していたりする。この5人を見ていたら、その光景を思い出し、彼らも歳をとってもずっと
つるんでいるのだろうなぁ、と思った。
フェリーニならではの海も、劇場も出てきて
大満足。やはりフェリーニはいい。
しかし、ニーノ・ロータの曲は不可欠だな。
郷愁を思わせる作品には特に。もし、違う作曲家とフェリー二が組んでいたら、フェリーニ
はここまで有名になっていなかったのではないか?と思う。