fiorentinax's ブログ

自宅で作った料理や、見た映画の感想、旅行の思い出を記録に残そうと始めたブログ

キューブリック全書

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最近、映画監督志望の青年と知り合いになり、映像の話、カメラワークの話、何人かの歴史に残る監督の話をする中で1番に話題にあがったのがスタンリー・キューブリックだった。大学時代、映画研究部でも人気があって、先輩にすすめられて「時計仕掛けのオレンジ」を観て初めてキューブリックを知った。

その青年と話す中で改めてキューブリックのことを色々知りたくなった。この本は図書館で昔借りて、ざっと読んだことはあったのだが、肝心なことをすっかり忘れていたり勘違いしていたり。イギリス人と思い込んでいたが、ユダヤ人でブロンクスの生まれだそう。人生半ばで自分の撮りたい映画が撮りやすいイギリスへ移住したのだとか。もとカメラマンで、カメラワークにはすごくこだわって妥協しなかったらしいが、それは「時計仕掛けのオレンジ」、「2001年宇宙の旅」のオープニングシーンにもよく表れている、というか非常に印象に残っている。たいていは忘れているが、この2作はおぼえている。神経質だったというが、それも彼の映画の細部からすごくよく分かる。