キャスト・アウェイ
ロバート・ゼメキス監督、2000年作品。
何度も見ているけど、最近はCSで見て感想を書いておこうと思った。
トム・ハンクスはものすごく好きな俳優ではないが、ハリウッドには絶対必要な役者さんだと思っている。
飛行機事故で無人島に1人流れ着き、4年の年月をなんとかして生き抜く。映画の70%くらいはほぼ彼の一人芝居だが、まったく退屈せずに見れる。途中から、見つけたバレーボールに顔を書いて名前をつけ、ボールを友達にして話しかけ、孤独を紛らわす様子もすごく上手い。
結果的にやっと脱出するのだが、帰ってみたら恋人は他の男性と結婚していて、子供もいた。彼女との再会、別れのシーンはとても切なかった。失うものがあるからまた得るものもあるのかな、と考えさせられるラストだった。
難しい役だったと思うけど、この役は彼以外には考えられない。ニコラス・ケイジもなくはないけど、ちょっとニュアンスが違う。トム・ハンクスはコミカルな演技はコメディアン出身だからお手の物だし、もちろん真面目な演技も出来る。ちょっと悲しげな顔は彼特有で、どんな映画の時も感情移入してしまう。自分も無人島で1人になったような気にさせられた。