シン・ゴジラ
今年の冬、CSテレビで鑑賞。今までのゴジラとは違った展開。ゴジラという怪獣の話、というより複雑な日本の政府の人間模様が描かれていた。
東京に訳の分からない怪物ゴジラが現れて、都市がメチャクチャになる。政府がいろんなしがらみや責任のなすりつけ合いで、早くしなければならないことをなかなか決定できない。そのうちにどんどん状況が悪化して…。みたいなイライラする話なのだが、政府って実際こんな感じなんだろうな、と思って見ていた。
今回のウイルスが日本で広がり出した時の日本の政府の対応を見ていて、まっさきに思ったのが、「シン・ゴジラと一緒やん!」だった。全然早くことが決まらない。国民はイライラ。
そう思うと、なんだか皮肉にも日本の未来を暗示してるような映画だった。
今は亡き大杉漣さんのたよりない総理役、印象に残っている。そのほかに存在感があったのが市川実日子。いい女優さんだなぁ、と以前はそんな思わなかったが、近頃すごく思う。独特の雰囲気がある。「私、頑張ってます」感がないところがいい。