fiorentinax's ブログ

自宅で作った料理や、見た映画の感想、旅行の思い出を記録に残そうと始めたブログ

戦場のメリークリスマス

戦場のメリークリスマス
ponymanさんが感想を載せておられるのを見て再度見たくなり、アマゾンプライムで。改めて見てみてもやはり好きな映画の一本に入るなぁと思った。
大学生の時初めてデビット・ボウイを知って、何か宇宙人のようなこの世の者ではないような魅力を感じた。王子様というより悪魔っぽい感じで。
映画の中でも誰よりも凛とした規律正しいエリートなヨノイ大尉がデビッド・ボウイ演じるジャックに心を奪われ、どんどん混乱していくのも納得の配役。
ジャックが赤い花を食べるシーンが頭に残っている。
本当は粗暴なタイプではないのに、ジャワ島での軍の中での立場上そういう役割をしなければならなかったハラ軍曹を演じたビートたけしも非常に印象的だった。ラストの笑顔、素敵だった。個性的なキャラクターを中和するのがローレンス役のトム・コンティ。彼も心優しい常識的なイギリス人軍人という感じで良かった。ハラ軍曹とローレンスの友情も押し付けがましくなくさらっと描かれているが、それが却って胸を打った。
大島渚監督の配役のセンスの良さと、坂本龍一の作曲した戦場のメリー・クリスマスがこの映画の一番の成功の理由だと思うが、なんとも素敵な映画だ。