信長協奏曲
日本映画専門チャンネルで。漫画は読んでいなかったがテレビドラマで見て面白いなと思っていた。小栗旬演じる織田信長が未来から
タイムスリップして来たという設定なので、髪も短くて侍のように結っておらず、衣装の着物の形や
柄がモダンな感じに変えてあるのが面白い。原作がきっといいのだろう、映画もよく出来ていた。つじつまの合ったフィクションに仕上がっていた。
小栗旬は明智光秀の役も信長と同時に演じているが、光秀の陰と信長の陽の部分をうまく演じ分けていて、やはりスター性もあっていい感じになってきたなぁと思った。信長と光秀の対比がこの作品の一番の見所と言うか、面白いところだろうな。
自分の好きな向井理はこの映画ではいまいち光って見えず、特に印象に残ったのは柴田光家役の高島政宏。単純で豪快で、一途に信長を支える家臣の役を素敵に演じておられた。
ROMA
ローマでメイドをしていた女性の話かと思いきや、このローマはイタリアではなくメキシコシティのコロニア ローマというところであると、見た後に調べてわかった。
アカデミー賞受賞番組を見ていて、1番面白そうだと思っていたものが出町座でやっていたので見てきた。
主人公の少女がメイドに入っているうちも、本人も、1970年の不安定で抗議運動で揺れるメキシコシティも、すべてうまく行っておらず暗い内容。でも白黒の画面から映画のパワーみたいなものが伝わってきた。
車庫入れのシーン。車の幅ギリギリにサイドミラーをすりながらなされる。地面のその家の飼い犬のフンを踏みつけながら。まったくうまくいっていないこの家の夫婦のイライラがよく伝わってくる、うまい演出だなぁと思った。
もともとNet flixのオリジナル映画だったらしい。なかなかいい映画だった。