彼女がその名を知らない鳥たち
沼田まほかるの小説を実写映画化。同居する相手の稼ぎに依存しながらも彼を嫌い、家庭のある男性と関係を持ち、なお昔の恋人を忘れられない女。その女に無償の愛を捧げる同居人の男。二人のいく末は…。
アマゾンプライムで何気なく見てみた。
かなり不快な話ではあるが、俳優陣の演技が真に迫っていて最後まで見てしまった。とくに蒼井優。世間では阿部サダヲの演技が称賛されていたようだが、どちらかというと蒼井優の関西弁とイヤな女っぷりが清楚な外見と真逆で私にはインパクトがあった。彼女の出演作は「フラガール」くらいしか見てなくて、よく知らない女優さんにだったので、今回こんな演技うまい人だったのか?と少々驚いてしまった。完全な汚れ役。髪型も服の着こなしもなんとなくだらしなく、阿部サダヲのいかにも、というメイクや食事のしかたより自然で違和感がなかった。
竹内豊と松坂桃李の最低男のキャスティングも二人のいつもと違う悪い役を見れて面白かった。監督は白石一彌だがセンスある。