イッセー尾形の妄ソー劇場 その3
去年に引き続き、今年も観ることができて良かった。去年の続きで立体紙芝居のネタがあった。
今年もイッセーさん大熱演で楽しかったなー。
「ゆきこの冒険」というタイトルで、田舎娘のゆきこが満州にいくという設定なのだが、登場人物がすごく多く、個性的な人ばかりで、だれが主役なのが分からなくなるくらいみんな面白い。イッセーさんお手製のおめんが良くできて
いて、それを被って一人一人を懸命に演じられる姿にすごいエネルギーを感じた。
ほかに、缶詰工場の謝罪会見、未亡人、フォーク歌手、駐車場の誘導員、ルーブル美術館に来た女性、すべての人物がイッセーさんの視点の人間観察で細かく演じ分けられていて、本当に感心させられる。
未亡人がマンションの隣人の部屋におしかけて、最後には自分の娘や孫まで夕飯をごちそうになるくだりは、その隣人の奥さんの様子や、部屋の家具の配置なんかも目に浮かぶほど上手かったなぁ。ファッションや髪型も、こういうタイプの女性独特な感じで考え抜かれているな、と思った。
缶詰工場の謝罪会見は、なんか風刺が効いているけど嫌味なく、バカバカしくもあるが、なるほどなと思う。
芝居が終わって、ファンのためにサインと写真撮影するために、さっとロビーに出てきて下さる。その早さは昔と全然変わらない。握手して声をかけた時の笑顔、飾らない感じでお人柄が出ておられる。本当に素敵な俳優さんだ。
また来年も見に来たい。