fiorentinax's ブログ

自宅で作った料理や、見た映画の感想、旅行の思い出を記録に残そうと始めたブログ

永い言い訳 

永い言い訳

妻が夫の髪をカットするシーンが冒頭に出てくるが、心ここにあらず、お互いに感心なし、という夫婦の感じがこのシーンとてもよく出ている。
まぁまぁ売れていて軽薄な作家を本木雅弘が演じているが、彼の映画久しぶりに見たが、達者な演技をしておられた。妻と妻の女友達の死後、女友達の家族の子供の
面倒を見たり、家事をしたりしてるうちに、今まで経験したことないような充実感や喜びを見出していく感じを上手く演じておられた。亡くなった女友達の夫ヨイチを
演じる竹内ピストル、最近ドラマや映画ですごくよく見る役者さんだが、いわゆるエリートでないサラリーマン役やがとても良くて注目している。切羽詰まったときの表情や、悪い役をするときも良いし。どうでも良かったはずの妻が亡くなって生活が変わり、それまでの自分が何か違って思える。それを押し付けがましくではなく、台詞も少ないのに見ているものに伝えてくれる本木さんの演技と監督の演出。静かだけどいい映画だった。