映画 八甲田山
日本映画チャンネルでリマスター版ができた記念に何度もやっていたので見てみた。
実話が元になった小説を映画化したもの。
軍人同士の友情が美しく描かれている。
三國連太郎演じる大尉の間違った判断のために雪山で道に迷い、歩き回った挙句にほとんどの雪中軍隊の者が凍死してしまう悲惨な話だった。そもそも寒地装備と寒地訓練のために二つの隊が八甲田山ですれちがえばいい、などと
命令をした弘前の連隊の上の者が悪いのだが、
現地で間違った指令をだす三国にはイライラした。その脇で冷静な大尉として緒形拳が出ていたのだが二人とも上手かった。前田吟がちょっとキーになる役だったが、この人も本当に色々な映画に出ていて名脇役だと思う。
現地で三年がかりで冬の時期悪天候も待ちながら撮影したらしいが、その甲斐あって雪山の美しい映像と吹雪の恐ろしさ、自然の脅威みたいなものは十分に伝わってきた。
少ない女性の出演者、秋吉久美子、栗原小巻も若くて美しかった。